「笑顔」をモットーに
無事故で質の高い配送を
— グループ輸送サービスの中核を担う —

インタビュー対象者(※業務内容・所属部署は取材当時のものです。)
 ・株式会社トランスポート21 CVS配送 
  班長 成子 崇之

 ・株式会社トランスポート21 CVS配送
  指導員 渡辺 勇希

「株式会社トランスポート21」は、ヒガシ21グループの輸送の中核を担う会社として2017年に創立した。関西一円エリアにある大手コンビニエンスストア(以下、CVS)への商品配送が主業務であり、高品質な配送サービスが評価されグループ内表彰制度で「業務改善部門 特別賞」を受賞した。この記事では、配送のプロ集団が日々実践している無事故への取り組みや、笑顔とコミュニケーションから形成される企業風土を紹介する。

 

関西一円エリアの大手CVSへ、迅速に商品をお届けする

  • 「トランスポート21」の業務内容について教えていただけますか?

    成子

    主に大阪の南部エリアから遠方は兵庫県神戸市の北部まで、大手CVSの各店舗に常温商品や日用品・雑貨(弁当・冷凍品・たばこ以外)などを専用車両でお届けするルート配送がメイン業務です。

    具体的には会社として13の配送コースを担当しています。ドライバーは配送センターで荷物を積み込んでから、1便目で5~6店舗を2時間程度で回ります。一度センターに戻り、新たな商品を積み直して2便目も同じことを繰り返す、1日で2回走ることが基本です。
  • 今の物流業界の動きをどう見ていますか?

    成子

    アフターコロナの中でインバウンド旅行者が増えているため、比例してCVSの物量も増加傾向にあります。特に、外国人は水道水を飲む習慣がないので水の物量が増えました。コース増や、日によっては、積み込めなかった商品を別便で届けたりしています。
  • 株式会社トランスポート21 CVS配送  指導員 渡辺 勇希

    渡辺

    トラックへの商品の積み方は、単純にあるものをどんどん積めば良いというものでもありません。たとえば傾斜の多いエリアは荷崩れを起こす危険があるので、バランスを考えて積み込む必要があります。また梅雨時期なら段ボールが湿ってドリンクが底抜けする可能性もあるため、商品に破損等が出ないようにドライバーが細心の注意を払って日々業務を行っています。

ドライバー全員が安心・安全の意識向上に努め、「業務改善部門 特別賞」を受賞

  • 2023年度ヒガシ21グループ内表彰制度でドライバーへの社内教育に取りくみ「1年間車両事故ゼロ」を実現したことが評価され、「業務改善部門 特別賞」を受賞されました。社内の教育体制を強化しようと思ったきっかけを教えてください。

    成子

    2022年に、配送先の駐車場から出ようとしたトラックが歩道のポールにぶつかる事故が発生しました。後にドライブレコーダーでその時の状況を確認したところ、「これはドライバーへの教育不足による事故である」と危機感を募らせたのがきっかけです。
  • 具体的に、ドライバーへの教育はどのようなことをされているのですか。

    渡辺

    当社には私を含めて指導員が2名います。新人ドライバーにはKYT(K:危険/Y:予測・予知/T:トレーニング)を取り入れ、ドライバーが実際に運転している際のドラレコ映像を活用しながら訓練します。全車両にバックアイカメラや車間距離・振動感知アラーム機能等、車外注意喚起装置を搭載しているので、それらも踏まえて運転中の様々な危険要因の予測・回避能力を養ってもらうよう努めています。

    また、指導員がトラックの助手席に座り直接運転内容を指導したり、商品の積み込み方や納品の仕方など、作業全体を確認するフォローアップも定期的に実施しています。
  • 成子

    それから毎日、各ドライバーのドラレコが記録した運行データをチェックしています。急ブレーキや急ハンドル、速度超過の回数などが記録されたもので、気になる記録があればドラレコ映像を確認し、ドライバー本人とその時の運転状況を確認するようにしています。

    こうした指導員の頑張りやドライバー個々の意識改善が今回の受賞につながったと思っています。無事故で頑張ってきた結果が出てうれしいです。
  • 渡辺

    ヒガシ21グループ内で、当社の仕事への取り組み方と姿勢が認められたようで、誇らしかったです。

「安全・安心が第一。」円滑なコミュニケーションで作業効率アップへ

  • 日頃の業務で心掛けていることを教えてください。

    成子

    “笑顔”です。「楽しく仕事に取り組みたい」というのが私のモットー。配送ドライバーという職業は、一人で黙々と仕事を遂行しているかと言うと、決してそうではありません。納品先のオーナー様や店員の方たちと日頃から良いコミュニケーションが取れなければ、うまくいかないこともたくさんあります。

    また対外的にもそうですが、円滑な社内コミュニケーションはより仕事に好影響を与えます。出勤時やコースから戻ってきたドライバーには私から率先して声掛けするようにしています。ただ、その雰囲気は社内にも浸透してきたようで、ドライバー同士で「今日はどのコースの物量が多い」など綿密な情報共有ができてきました。その情報を有効活用し、お互いにカバーし合って作業効率化につなげています。

    おかげで、物量が多く通常コースのみでは対応しきれない日に、当社のドライバーが「手伝いましょうか?」とヘルプするような場面を見ると、「間違いなく当社ドライバーはスキルアップしている」と実感します。
  • 物量が多いなか、作業効率化をどのように推進しているのですか?

    渡辺

    時間に追われるとどうしても「運転で時間を取り返そう」という気持ちになりがちですが、安全速度の維持は譲れません。ですから、配達経路に合わせた商品の積み方など、ストレスなくスピーディーに配達するためのコツを指導員が積極的にアドバイスするようにしています。いつ何時も、安全・安心が第一です。
  • 株式会社トランスポート21 CVS配送  班長 成子 崇之

    成子

    そもそも、私も班長として「早く帰ってもう1店舗回ってほしい」なんて言いません。スピードを出し過ぎて事故のリスクが増加するくらいなら、安全を優先させてほしいと思っています。仕事慣れしている早いドライバーに全員が合わせる必要もありません。ドライバーが1日無事故で配送を終えてくれると、私自身もほっとします。

人との出会い、感謝の言葉がモチベーションの源

  • 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

    渡辺

    やはり、納品先で「お疲れ様」「ありがとう」と言っていただいた時でしょうか。また、当社が担当しているのは、専用車両を見れば誰でもわかる大手CVSです。多くの人が日ごろ利用しているCVS商品の配送を担っているという意味では責任が芽生えますし、個人的にはモチベーションにもつながります。

  • 今後の展望や目標について教えてください。 

    成子

    現在、当社が担当している13の配送コースを15に増加させるのが目標です。そのために、なるべく早く人員も増やしていきたいです。
  • 渡辺

    人員を安定させ、指導員の立場としてドライバー全員が働きやすく、楽しいと思える職場づくりに貢献したいと思っています。
  • 成子

    私自身は、行く先々でいろいろな人たちとの出会いがあるので、日々新鮮な気持ちでこの仕事を続けられています。今後も安全・安心を忘れず、無事故で品質の高い配送を心掛けていきます。
物流業界は慢性的な人手不足が課題であり、そのため配送効率化が必要になっている。その中でドライバー同士の情報共有から生まれる「安全・安心第一の意識徹底」と「作業品質・作業効率の向上」がトランスポート21の真骨頂と言える。ヒガシ21グループの物流輸送サービスを支える会社として、今後もますます存在感が増していくだろう。

本案件の担当事業所

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