災害時にこそ発揮されるヒガシの底力
— 継承される「責任感」と「信頼」—

インタビュー対象者
 ・輸送事業部 阪神総合物流グループ 正木 猛
 ・NH事業部 NH営業室 加藤 忠宏
 ・関電ロジネット事業部 関電物流グループ
  山中 教嗣、尼崎 曜生
地震、台風、豪雨水害……。近年多発するこうした災害の際、物流は大きな影響を受ける。ヒガシ21は物流の担い手として、荷主企業とともに、さまざまな災害を乗り越えてきた。この記事では、長年の顧客である日本生命・関西電力とのエピソードから、災害時の現場で何が起きているのかを、3事業部の座談会形式で紹介する。

「いの一番」で被災地に支援物資を届ける

  • 最近あった災害時対応のエピソードを教えていただけますか?
    NH事業部 NH営業室 加藤 忠宏

    加藤

    NH事業部は、全国にある日本生命さんの災害対策備蓄品(水やタオル、非常食などの従業員や地域住民の方にお配りする物資。以下「災対品」)を管理していて、何か災害が起こるとまず僕らのところに一報が入るようになっています。2016年の熊本地震、2018年の大阪府北部地震、西日本豪雨、台風21号……うちの事業部が主体となり対応しました。

    熊本地震の時は、地震が起きたその日に車輌の手配をして、翌々日には被災地へ第一便の災対品を届けました。こういった支援物資って、スピード勝負じゃないですか。一番に「安心とつながっている」ということを届けたいという思いでやりましたね。
  • 正木

    うち(阪神総合物流グループ)の乗務員が、その現場にどこよりも早く着いたんで、「いの一番にきてくれてありがとう」という声を現場でいただいたと聞きました。 
  • 加藤

    一番不安な時にものが届く、それだけでお客様にとっては信頼になりますよね。まだ他が全然動いていない状態でも、日本生命さんのところだけ物資が届いている。まず行く、まずやる。これは日本生命さんからも感謝のお言葉をいただきました。

混乱する現場で、最善を尽くす

  • 輸送事業部 阪神総合物流グループ 正木 猛

    正木

    2018年の大阪府北部地震では、吹田のあたりで停電がかなり発生して、関西電力さんの作業現場に、資材や燃料を送るという要請が来たんですね。その時は僕も非常に甘く考えていて、乗務員の通常の配車予定は崩さずに、事務所にいる僕と何人かで対応をしていました。ただそれが、1日やそこらで終わるんかなと思っていたら、2日経ち3日経ち……、これじゃあ自分の身体が持たないなと。幸い、営業所の乗務員を振り替えようとしたあたりで対応が終わって、ほっと胸をなで下ろしました。僕は普段、事務所で管理する側の人間なんで、簡単に「行ってくれ」と頼んでしまっていたこともあったようです。
    あれだけ危険な災害の現場に自分自身で行ったのは、貴重な経験となりましたね。
  • 関電ロジネット事業部 関電物流グループ 尼崎 曜生
  • 関電ロジネット事業部 関電物流グループ 山中 教嗣
  • 尼崎

    関電物流グループで思い出深いのは、2018年の台風21号です。あのとき、浸水した六甲アイランドに、ちょうど関西電力さんの拠点倉庫があったんです。倉庫は1m以上浸水して製品もほとんどダメになるし、停電してリフトもクレーンも動かないから、製品の移動も出荷もできない……。一方で、各地の停電復旧のために関西電力さんの資材は出していかなければいけないので、どうやって荷物を出しつつ自社センターを復旧していこうかというのが、本当に難題でした。

    実は直前の台風20号の時点で、少し六甲アイランドは浸水していたんです。21号では、被害を最小限に食い止めなければと思って、社内で「土嚢買うところ知りませんか」と聞いて回って、なんとか前日までに土嚢を積み上げました。「やれることはやったな」と思って21号を迎えたんですけど……。昼くらいには道が川みたいになってきて、「あぁもう全然無理やな」という感じでしたね。

    それでも、関西電力さんとしてはここの倉庫の中でも使える資材を選別して使いたいと。だからまず、ポンプを借りてきてホースを突っ込んで排水して、電動シャッターを業者さんに切断してもらって無理矢理トラックが入れるようにして、今度は荷役するものがないんでリフトとラフタークレーンをレンタルしてきて……。天井の高さとかもギリギリで作業してもらってました。お客様の要望に応えるために、一個ずつ「これはこうしようか、これでいけるんかな」「こんな業者さん知ってる?」とか言いながら、いろんな協力会社さんにも協力してもらいながら対応していました。毎日ホームセンターに走って、資材や必要なものを買ってきて、現場の人と「できることからやっていこか」という日々でしたね。 
  • 台風21号の災害被害を受けた六甲アイランドの写真。大型検尺機(巻取側)浸水状況
  • 工務側浸水状況:ラック2段目までは浸水していないが、1段目やパレット置きの資材は浸水している

「やりきる」責任感と、信頼の蓄積

  • こうした災害時の対応の際、ヒガシ21の社員はどんな雰囲気で対応しているのですか?

    尼崎

    我々物流業界は「末端」なんですけど、「インフラを支えている」ということを皆すごく意識してやっていると思います。災害の時、緊急対応に出なければいけないというのは皆思っているし、「なんとかしてやらな」というのは、乗務員も現場の人も意識してくれています。
  • 正木

    乗務員の中では、多少の覚悟はいつも持ってるんじゃないですかね。
  • 加藤

    みんな愚直すぎるぐらい責任感を持ってやっていると思います。日本生命さんに対してヒガシは「一報があればすぐに対応します」というスタンスなんです。だいたい震度5以上の地震があったら、まずこちらから「(災害対策備蓄品を)出しますか?」と聞くんですよ。NH事業部は一次窓口で、実際に動くのは正木さんのところ(輸送事業部)なので、ホットラインで連絡して手配をしてもらいます。
  • 山中

    正木さんのところは、加藤さんのところ(NH事業部)からもオーダーを受けるし、僕ら(関電物流グループ)からも依頼するし、外部の配送業者からも含めて配送の依頼が集中しますね。
  • 正木

    緊急対応が集中したときは、通常業務を外の協力会社さんにお願いして、自社の乗務員で優先的に対応しています。配車依頼が立て込んできたら、別室にホワイトボードを2枚ぐらい持ち込んで、関係する人間が缶詰になって配車組について頭を悩ませます。もちろん、こういう時に快く対応してくれる、昔からお付き合いのある協力会社さんの存在も大きいです。 
  • 尼崎

    災害時はセンターの夜間対応とか、毎日遅くなったりとかもあるんですけど、使命感を持ってやっている部分はありますね。終わってみればなんとかなったし、お客様も「ありがとう」って言ってくれてる。みんな頑張ったなという、達成感のようなものはあると思います。長年の取引と信頼関係の中で、お金のことなどは一旦あとまわしで、「どうにかまずやろう」というのが、大手さんとの違いだと思います。

世代を越えて継承される「ヒガシのスピリット」

  • ヒガシ21の災害時対応の姿勢は、どのように受け継がれてきたのでしょうか。

    正木

    災害時対応においては、「NOという回答はない、絶対にやりきらないといけない」という風には思ってますね。「お客様が何か困っていたらやらないといけない」という想いは、事業部を越えて全社的に共有されていると思います。
  • 尼崎

    そういう正木さんたちの世代の姿を見て、僕らも「ヒガシってこういう会社なんやな」という空気感を受け継いでいく。お客様への対応を信頼されて、それで大きくなってきた会社なんだろうなと思っています。
  • 加藤

    今後も発生しうる災害に備えて、日本生命さんの対応では、よりリードタイムを短縮するために、備蓄拠点を増やしています。緊急時連絡用のメーリングリストの運用を始めたのは2年前くらいですね。年1回はお客様とも大地震を想定したBCP訓練を行うなど、体制も強化することでよりお客様に安心・信頼していただけるよう尽力しています。
災害という緊急時にこそ、改めて問われる輸送品質。平時は当たり前だと思われがちな「ものが届く」ということも、そこに従事する物流人の「届けること」への熱い思いに支えられている。
ヒガシ21はこれからも、圧倒的な責任感に支えられた「速さ」と「柔軟性」で様々な難所を乗り越えることで、さらなる信頼関係を築いていくことだろう。

本案件の担当事業所

輸送事業部 阪神総合物流グループ
〒555-0042 大阪府大阪市西淀川区西島1-1-2
TEL:06(6478)6051 FAX:06(6478)1385

NH事業部 NH営業室
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関電ロジネット事業部 関電物流グループ

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